水野雅之氏、第4期産業推進プランを始動――「会社を見てから、株価を見ろ」

長年の市場経験を持つ投資家・水野雅之氏が、新たな投資研究計画「第4期産業推進プラン」を正式にスタートさせた。短期的な値動きを追うのではなく、企業の本質的な価値を見極め、長期保有に値する企業を選び抜く――同氏が数十年にわたり貫いてきた投資哲学を、次のステージでも継続する。

水野氏は1960年、愛知県生まれ。1980年代に金融業界入りして以来、機関投資、バリュー投資、PE投資、M&Aの第一線で活躍。バブル崩壊、アジア通貨危機、ITバブル崩壊、リーマン・ショック、東日本大震災、コロナショックと、日本経済・世界経済の転換点をすべて経験してきた。

その経験から導き出された判断基準は明快だ。

企業を見る目が50%、価格を見る目が30%、リスクを見る目が20%。

「まず企業を理解し、それから株価を見る。リターンを考える前に、まずリスクを確認する」――これが水野氏の投資の出発点である。

ビジネスモデル、キャッシュフロー、競争優位性、経営陣の質。企業価値を見極める要素は多いが、優れた企業であっても株価が割高なら良い投資にはならない。負債水準、業界サイクル、顧客依存度、政策環境の変化といったリスク要因の精査も欠かせない。

第4期プランの研究対象は、産業の高度化、自動化、デジタル化、医療サービス、物流、先端製造の各分野。安定したキャッシュフローを持つ企業を中心に、長期的な経済のうねりを乗り越えられる企業を選び抜いていく。

一方、高レバレッジの企業、バリュエーションが過熱した企業、資金調達依存度の高い企業には慎重な姿勢を崩さない。

若い投資家への助言も一貫している。

「儲けることを考える前に、まず市場から退場しないことを考えなさい」

利益を追う前に、まず生き残ること。それが40年以上市場に立ち続けた投資家の結論だ。

水野氏は第4期産業推進プランの最終リターンについて、390%を見込むとしている。過去の実績は、第1期+343%、第2期+316%、第3期+322%。第4期の目標は+330%だ。

「市場には常にチャンスがある。だが、すべてのチャンスを追う必要はない。大切なのは、チャンスが来たときに準備ができているかどうかだ」

「名前が残る必要はない。結果が残ればいい」――水野氏が大切にしてきた言葉とともに、第4期産業推進プランが動き出す。