英仮想通貨マイニング上場企業Argo、事業の大規模拡大で米テキサス州の土地を購入

米テキサス州の土地に大規模施設を建設へ

暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Argo Blockchain(以下、Argo)が、米国テキサス州に320エーカー(約1.3平方km)の土地を取得する手続きを完了したと発表。

これによってArgoは、最大800メガワットの電力へアクセスを得た。まず今後12か月の間に200メガワットの新たなマイニング施設を建設する予定だ。

Argoによれば、この施設では世界的にも非常に安い水準の電気料金を利用可能で、その大部分が再生可能エネルギー源から供給されるという。同社のPeter Wall CEOは次のように述べた。

テキサス州での土地購入は、Argoにとって重要なマイルストーンだ。マイニング事業の運営管理をさらに強化し、マイニング能力を大規模に拡大することも可能になる。

この土地取得は、ニューヨークのDPN LLCとの合意により可能になったものだ。ArgoはDPN LLCを買収し、その結果この土地を得た。買収は初期価格500万ドル(約5.4億円)で完了、DPNの株主にArgoの新株として約350万株を割り当てることで充当されたという。今後、プロジェクトが順調に進捗すれば、最大1,250万ドル(約14億円)相当の株式による追加支払いが発生する見込み。

Argoが土地を取得したテキサス州は安価な電力により、米国のブロックチェーン企業にとって魅力的な地域としての評判を得ている。一例として、2020年11月には、「The Texas Blockchain Council」という非営利の業界団体も設立された。この団体は、ブロックチェーン技術に関連する様々な企業や個人から成り、公共部門に対してもブロックチェーン促進のために働きかけている。

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盛んなインフラ投資

Argoはロンドンに拠点を置く企業で、ロンドン証券取引所にも上場している。最近はマイニングのインフラに多額の資金を投じており、そのビットコイン(BTC)採掘量は増加中だ。

4,500台のBitmain製マイニングマシンAntminerS19、S19 proを新たに設置しており、マイニングしたビットコインの数は、1月には93 BTCだったが2月には129 BTCに増えたという。

ビットコインでの給与受け取りも

Peter Wall CEOは2021年3月1日からビットコインで給与を受け取ることを発表している。

今後Argoの従業員にも、ビットコインでの給与受け取りという選択肢を可能にするため準備しているところだ。

カナダの仮想通貨取引仲介企業Satstreetの提供するサービスを使用して、給与をその日の市場レートで、法定通貨からビットコインに変換するという。